自己責任

 
正直、ウンザリしている。
なんなんだろう、このヒステリックな状況は。
ちょっと道を間違えた世間知らずの若い者やその家族を吊し上げるのがそんなに楽しいんだろうか。
 
救出に費用がかかるって、そんなことは救出に行くと決めた時からわかっていたことじゃないか。金をかけるのが嫌ならば、救出に行かなければいいだけのことだ。いっさいの要求を無視して交渉に臨まなければいいだけだ。
自衛隊の撤退を行わないと決めたように、テロリストとはいっさい交渉しない(=人質はどうなっても関知しない)と決めればいいだけのことではなかったのか。
少なくとも、そういう決断をしなかった以上、かかったコストに関してはとやかく言うべきではないだろうし、ましてや一個人に負担を押しつけるようなことはすべきではないような気がする。
 
『危険な地域にそれなりのリスクを覚悟の上でボランティアに行った人たち』には、もちろんそれなりの自己責任はあるだろう。
ただ、
『そういう迷惑な行動をとる人たちでも救出する』と決めた人たちにも負うべき”自己責任”があるということは忘れてはいけないんじゃないだろうか。